「魔法少女おりこ☆マギカ」が面白かった

魔法少女おりこ☆マギカ」とは、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の公式スピンアウト漫画。
内容を簡単に紹介すると、「もしまど☆マギの魔法少女達で能力バトルモノを描いたら」を体現したような内容。
これを聞いて興味を持ったまど☆マギファンの方は是非読んでみてください!

魔法少女おりこ☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女おりこ☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

さて、ここからはおりこ☆マギカ2巻の感想を。
なので「おりこ☆マギカ」は勿論のこと、アニメ「まどか☆マギカ」のネタバレがありますので注意。




能力バトルモノの面白いところは「今あるものだけで逆境を如何にして乗り越えるか」という所だと思ってます。
そういう点では「おりこ☆マギカ」の敵キャラであるキリカと織莉子の能力はまさにそのためにあるんじゃないだろうかというような能力。
マミさんと戦ったキリカはスピード型の魔法少女。(正確には周りの速度を下げる魔法)
遠距離攻撃型の弱点はスピード型と相場は決まってるのでw
それを二重の策で撃破したマミさんがカッコイイ!
アニメ本編でも戦い方がかっこ良かったマミさんですが、そのかっこ良さは「おりこ☆マギカ」でもいかんなく発揮されています。
もう一人の織莉子は予知能力というほむらと同じ時間関係の能力。
キリカの能力と組み合わせればほむらの時止め攻撃も回避できるというのは素晴らしい発想。
そしてその予知能力ゆえに世界の結末が見え、それを阻止するためにまどかを狙うというのも本編と上手くマッチしてていいですね。


このように「おりこ☆マギカ」の面白い所はアニメ本編の設定を上手くバトルに活かしている点だと思います。
特にソウルジェムの濁りによる魔法少女の魔女化という設定すらもバトルに活かしてるのはすごいなと思いました。
しかもこの設定を「魔法少女の真実を教えて絶望させる事によるマミたちのパワーダウン」と「魔女化することによる自身のパワーアップ」で、二重に利用しているという……。


そして「おりこ☆マギカ」を読んで誰もが驚いたであろうあのラスト。
本編を知っていると「この物語がハッピーエンドで終わるはずがない」、というのは分かっているはずなのに自分は驚きましたし、自分と同様に驚いた人は多いんじゃないでしょうか。
何故そう思ったかについては2点思いつきました。
1点目はキュゥべえの使い方。
先にキュゥべえを殺しておいて読者に「QBざまあw」と思わせておいて本当の狙いはまどかでした、というw
その直前に織莉子とキュゥべえを会話させておいて織莉子の恨みをキュゥべえに向けたのが上手いです。
無論読者は既にキュゥべえの本性は知ってるので織莉子と読者のベクトルをキュゥべえだけに向けることで「ハッピーエンドでは終わらない」ということを一時的に忘れさせることに成功したんじゃないかと思います。
2点目はバトル描写の上手さ。
上で挙げたようにこの漫画は「逆境を如何にして乗り越えるか」という能力バトルの面白さを上手く描けています。
その面白さに読者を没頭させることでアニメの結末を忘れさせ、バトルが終わりそうになり一息つこうかという所にこのラストを持ってくることで驚きが増したという現象が起きたんじゃないでしょうか。


と、簡単にですが「おりこ☆マギカ」2巻の感想を書いてみました。
2巻を読み終わって、予想以上に面白かったので勢いで書いてしまったので文章がめちゃくちゃになっているかもしれません……。
ただこの作品はあくまで「スピンアウト」なので、「本編とのギャップ」で楽しませている部分があると思います。
なので単純に能力バトルモノとしても素晴らしいのですが、アニメ本編があるからこその面白さであるんじゃないかな、と。
アニメ本編のネタバレも満載ですし。


もし「まどか☆マギカ」が面白く感じ、かつ能力バトルモノが好きな方は是非読んで損はない出来になっていますので是非。

魔法少女おりこ☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女おりこ☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

しかし半年ぶりのブログ更新か……。これには猛省……。